継続が大切!服用を続けるためのモチベーションづくり
はじめに
低用量ピル(以下、ピル)を飲み始めても、途中で「飲み忘れが増えてしまった」「副作用が心配になってやめてしまった」など、継続できずに挫折してしまう方は少なくありません。しかし、ピルの効果を最大限に引き出すには、規則正しく継続することが不可欠。本コラムでは、服用を続けるためのモチベーションづくりや、そのコツを紹介します。
なぜ継続が必要なのか
ピルの主たる作用は、「体内に一定量のホルモンを補充し続ける」ことです。毎日決まった時間に飲むことで排卵を抑制し、生理痛やPMSの緩和効果も安定します。逆に飲み忘れや中断が多いと、避妊効果が下がるだけでなく、体内のホルモンバランスが乱れ、不正出血などのトラブルも起きやすくなります。
モチベーションを保つコツ
目に見えるメリットを実感する
生理痛や肌荒れ、PMSなど、ピルを飲み続けることで改善される症状に注目しましょう。実際に痛みが減ったり、肌状態が良くなったりすると、「続けてよかった」という気持ちが湧き上がります。
アプリやツールを活用する
飲み忘れを防止するために、スマホのアラームやピル専用のリマインダーアプリなどを使う方法があります。カレンダーにシールを貼ったり、手帳に記録して達成感を味わうのも効果的です。
「ご褒美」を設定する
毎日欠かさず飲めたら、好きなスイーツを食べる、週末に自分へプレゼントをするなど、小さなご褒美を用意するとモチベーションが上がります。
副作用への不安との向き合い方
ピルを継続できない理由として「副作用が怖い」「体重が増える気がする」といった不安が挙げられます。対策としては以下を参考にしてください。
医師や薬剤師に相談
気になる症状が続いたり、新たな副作用が出たりした場合は、すぐに医療専門家へ相談しましょう。ピルの種類を変えるだけで改善されるケースも珍しくありません。
服用開始初期の一過性症状
ピルを飲み始めて1~2か月は、体がホルモンに慣れず、吐き気や軽い頭痛などが出やすい期間です。ほとんどの場合、徐々に体が慣れて落ち着いていきます。
情報収集で安心感を高める
科学的根拠がある情報源を参考に、副作用のメカニズムや確率を知ることで、漠然とした不安が軽減されます。
周囲の理解とサポート
パートナーに協力を仰ぐ
避妊をはじめ、ピルのメリットは二人に関わる問題でもあります。パートナーが理解し、飲み忘れを一緒にチェックしてくれたり、医療費を分担してくれたりするだけで負担が減るでしょう。
友人や家族の意見はほどほどに
周りの体験談や噂話が気になりすぎると、不安が増す場合があります。個人差が大きいので、あくまで自分の体調と医師のアドバイスを優先しましょう。
まとめ
ピルの服用を成功させる鍵は「継続」にあります。忙しい生活の中で毎日同じ時間に飲み続けるのは簡単ではありませんが、アプリやツールを上手に使ったり、メリットを再確認したりすることでモチベーションを保てるはずです。もし副作用が気になるときは、我慢しすぎずに医師へ相談して適切な対応を取りましょう。自分に合った方法で無理なく続けることが、ピルのメリットを最大限に引き出すポイントです。